平成14年度教育委員会活動方針および構成(案)

1 認定病理医合格前の初心者の教育

大学など基幹施設では、認定病理医試験に関する情報が得やすく、また勉強の機会が多いが、一般病院の病理医は勉強の機会が少ない可能性があるので、関西で専門家が得られる領域(消化器・呼吸器・神経系・リンパ節・婦人科等々)を中心に、教育スライドセットを作って貰い、認定病理医受験前の病理医に貸し出す。

2 認定病理医取得後の病理医の再教育

学術集会等の検討症例のデータベースを利用して、教育用症例データベースを作り、web 上で参照ができるようにする。外国からの教育用資料も利用できるようにする。また、精度管理の意味で、希望施設に対しては、組織標本・細胞診標本などの送付による、診断精度のチェックを行う事も計画している。

3 コンサルテーションシステムの構築

近畿支部内で病理相互間での病理診断についてのコンサルテーションが簡単にできるようにシステムを考える。

4 教育用スライドカンファランス

現在月一回行われている病理診断検討会を中心に、初心者の教育、経験者の再教育を兼ねて、診断勉強会を運営する。

5 教育委員会報を発行し、病理学の先達からの教育的な記事を掲載する。

6 現在の学術集会の形式・内容の改善案を作り、新しい教育的企画を考える。

(京都大学医学部付属病院病理部 中嶋安彬)

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