平成14,15年度業務委員会関係の報告

 (財)田附興風会北野病院臨床病理部 鷹巣晃昌

 石黒現支部長の下、実務幹事の一人として主に病理業務関係に関わって参りました。2年間の活動は、アンケート依頼と報告、細胞診断、学会関係や病理業務に関連する資料の配布、一部物品の調達、病理2級試験に対する側面からの支援などを、十分とは云えないまでも委員会活動の一環として行ってきました。また、中央との関係では、新臨床研修制度下のCPCレポートの作成(教育委員会)や地域病理医ネットワーク委員会にも関わってきましたが、後者は、次年度幹事に引き継ぐことになりました。
 処で小生の手つかず同然の仕事を、次年度に申し送るような形をとるのは心苦しいのですが、小生なりに本委員会としての課題を記して終わりとしたいと思われます。もちろん支部発展のため、次期幹事の先生が、独自の視点から活躍されますことも、小生の大きな喜びとしたいと存じます。

1.病理医地域ネットワークに関連して
   新臨床研修制度のもとでの病理医に掛かる負担は、病院によって異なるので相互支援体制
を構築して、特に一人病理医の支援を図る(精度管理、遠隔診断等を含む) 
2.電子カルテ導入に関連した病理側の諸問題
   病理に導入しやすい、フレンドリーなシステム設計とは?
   支部会でミニシンポジウム開催する?
3.保険診療・包括医療に関連する諸問題
   医療費抑制下、診断・技術料軽視が増大する現状にどう対処するか
術中迅速細胞診断や画像アシスト下迅速細胞診断の保険点数化、その他
 4.病院機能評価に関連した支援
病理部の現状改善のため、機能評価を有効に利用する。必要な情報を提供する
(特に病理医は、大所高所の観点から、部外のあり方についても意見や改善策を求められ
ることが多い)

以上は、小生の非力により果たせなかったことまで、大風呂敷をひろげて紋切り型に列挙し、汗顔の到りですが、どうかご賢察のほど宜しくお願い申しあげます。率直に申して、小生の勉強になった2年間でした。現支部長、実務幹事をはじめ、ご協力ご指導いただきました各位に、深謝申し上げます。