675:肝多発転移を呈した胃腫瘍の1例
平野博嗣1)、沖村 明1)、大内佐智子2)、藤澤貴史2)、中正恵二3)、西上隆之4)、木崎智彦5)
新日鐵広畑病院病理(1)、内科(2)、兵庫医科大学病理学第一講座(3)、第二講座(4)、三田市民病院病理(5)
患 者:30歳代前半、女性
現病歴:
入院2ヶ月前より腹部膨満を自覚するようになり、近医にて内服薬を処方されていたが、改善傾向がみられず、入院の一ヶ月前からは発熱、上腹部痛を伴うよう
になったため本院内科に紹介された。上腹部内視鏡にて胃上部~中部の大弯側に潰瘍を伴った粘膜下病変が数個認められ、潰瘍底部は白苔で覆われていた。その
病変部を生検した(配布標本)。腹部CTには肝に多発性の腫瘤が認められた。
腫瘍マーカー:
CEA:1.4 ng/ml ( 0.0-4.6 normal)、CA19-9:11 ng/ml (0-37 normal)、CA125:
113 U/ml (0-35 normal)、AFP:19 ng/ml (0.0-6.2normal)、 NSE:17 ng/ml
(0.0-10.0 normal)
問題点:生検病理診断
写真:
内視鏡 CT 組織1 組織2