688: Mucinosisが疑われ、局所再発した一例
榎木 英介1,2)、宇佐美 悠1)、間藤 尚美3)、今井 幸弘1)、 横崎 宏2)
【症例】 57歳男性。
【家族歴、既往歴】 特記すべきことなし(甲状腺疾患、糖尿病なし)
その後同部位に再発を認めたため、切除術施行された。
【肉眼所見】 真皮内に半透明の粘液腫様物質がみられた。周囲の正常組織との境界は比較的明瞭で、周囲組織を圧排するような像を示した。
【組織所見(標本供覧)】 真皮深層から皮下脂肪織に、粘液腫状物質が沈着する像がみられた。周囲との境界は一見明瞭であったが、既存の線維性結合織や付属器が巻き込まれていた。細胞成分は極めて乏しかった。表皮に著変は認めなかった。
【問題点】 同部位に局所再発するmucinosisをどう考えればよいか。
各種低悪性度肉腫との鑑別。