695:大網腫瘍の一例
財団法人田附興風会医学研究所北野病院 臨床病理部1 、同産婦人科2
坂下 裕美1 、弓場 吉哲1 、榊原 敦子2 、古山 将康2 、永野 忠義2
【症例】 50歳代女性
【既往歴】 特記すべき事なし
【現病歴】 子宮筋腫に対する近医再来院時の MRI にて右卵巣腫瘍を疑う所見が見られ、当院受診となった。PETにて同部に集積が見られ、右卵巣悪性腫瘍が疑われて手術となった。手術時、右卵巣には明瞭な病変は見られず腫瘍は大網内に存在し、他の臓器との連続性は見られなかった。大網腫瘍切除、単純子宮全摘及び右付属器切除術が施行された。
【検査所見】 腫瘍マーカー(CEA, CA19-9, CA125, NSE) は正常範囲内
【肉眼所見】 大網内に最大径約10cmの周囲との境界明瞭な腫瘤状病変が見られ、割面は充実性、黄白色調で比較的均一であった。壊死や出血は見られなかった。
【問題点】 病理組織診断
【Macro】 【画像1】 【画像2】 【画像3】