698:胃悪性リンパ腫が疑われ全身リンパ節腫脹の組織学的評価に難渋した一例
川上 史1)、羽賀博典1)、平塚拓也1)、橋本誠司2)、大森勝之2)、宮川文1)、吉澤明彦1)、
小谷泰一1)、中嶋安彬1)、三上芳喜1)、真鍋俊明1)
【症例】 40歳代 男性
【主訴】 上腹部痛
【既往歴】 急性B型肝炎(30歳代後半)、慢性副鼻腔炎
【現病歴】一年で3kgの体重減少あり。一ヶ月前から食後に増悪する上腹部痛、下痢が出現し、近医施行の2回の内視鏡検査で粘膜下腫瘍、多発胃潰瘍を指摘された。生検で悪性リンパ腫を疑われ、当院を紹介受診された。胃病変を再検しDiffuse large B-cell lymphomaと診断したが、 flow cytometryではclonalityを認めなかった。(供覧標本1: HE X4, HE X40, EBER X40)
病期決定のため鼠径部リンパ節生検を行ったが、flow cytometryではclonalityを認めなかった。(供覧標本2: HE X1, HE X10, HE X10, EBER X10)。
【全身CT】 胃前庭部肥厚あり。全身のリンパ節腫大著明。脾腫あり。
【標本2x1】 【標本2x10-1】 【標本2x10-2】 【標本2 EBER】